最近オンラインゲームの世界を舞台にした小説が流行しているようです。書店に並ぶ本だけではなく、インターネットで公開されている小説にもオンラインゲームを題材とする作品が多数あります。

最近人気となっているこのジャンルの中から、アニメ化などのメディア展開された作品をいくつかご紹介しましょう。

<ブームの火付け役!「ソードアート・オンライン」/川原礫 著>

最近のオンラインゲーム小説の火付け役となったライトノベルです。VR(バーチャル・リアリティ)MMORPGの世界を舞台にした物語で、シリーズタイトルになっている「ソードアート・オンライン」は作中に登場するオンラインゲームのタイトルでもあります。

それまでMMORPGを題材にした物語はほとんどなく、また異世界トリップ物とは違う「ゲーム世界への閉じ込め」という新しい設定は次々と新しい小説タイトルが出るほどの一大ブームとなりました。

2012年にはアニメ化され、その後ゲーム化やオンラインゲームとのタイアップといったメディアミックス展開がなされる一方で「このライトノベルがすごい!2012」と「このライトノベルがすごい!2013」では作品部門で2年連続1位となりました。

ちなみに同じ作者による作品で「アクセル・ワールド」という小説があり、こちらもアニメ化されています。「ソードアート・オンライン」から約20年後の世界を舞台にした話とされ、その関連性が垣間見える事柄も語られていますが本編でははっきりとは明言されていません。ソードアート・オンラインの登場人物は出てきませんが、同じ世界観を共有する作品として一読してみてはいかがでしょうか。

<現実でMMORPGの世界にトリップ! 「ログ・ホライズン」/橙乃ままれ 著>

物語の舞台はMMORPGのルールが現実になっている世界で繰り広げられるファンタジー作品です。ゲーム世界でストーリーが進む「ソードアート・オンライン」とは違い、こちらは現実の世界で物語が進むことからジャンル的には異世界トリップものとも言えます。

2013年から2015年にはNHKでアニメ化もされており、作者の前作が有名であることから非常に注目度が高い作品です。

この作品はもともと小説投稿サイトで連載されていたものであり、書籍化された現在でも削除されることなく投稿サイト上での連載が続いています。書籍化された部分の編集や校正前の文章が無料で読めるということは非常に珍しいことでもありますが、書籍を購入する前に元の文章を事前に読めることはユーザーにとっては嬉しいことですね。

また、この作品とは別に橙乃ままれの名前を一躍有名にした作品が「まおゆう魔王勇者」です。この作品も初出がインターネットだったのですが、掲載元は2ちゃんねるのスレッドに投稿された即興小説だったそうです。もともとは会話だけで展開していたストーリーをほぼそのまま書籍化してシリーズ化、さらにアニメ化までされて話題となりました。経済活動の仕組みをわかりやすくコミカルに描いたこの作品は賛否両論あるものの高い評価を受けています。

<仮想世界を題材とした小説の草分け的な存在 クリス・クロス 混沌の魔王/高畑恭一郎 著>

1994年に刊行されたこの作品は、日本で始めてバーチャルRPGを題材にした作品であり小説の草分け的な存在と言われています。 1994年と言えば初代のプレイステーションが発売された時代です。ゲームはパソコンではなく家庭用ゲーム機が主流でした。そのような時代の中で、仮想現実世界を舞台にしたことや実現可能とも思わせるリアルな設定と描写は当時の読者に衝撃を与えました。

本作品はアニメやゲーム化といった表立ったメディア展開はされませんでしたが、ラジオドラマとして半年間放送されました。書籍は現在絶版となってしまったため新品では手に入らなくなりましたが、中古での入手は可能ですのでぜひ一読してみてはいかがでしょうか。

ゲームを題材にした作品の中でも特に有名な3作品を紹介しましたが、バーチャル世界を舞台にした作品は数多くあります。書籍やインターネットのWEB小説など色々な媒体から貴方好みの作品を見つけてみてはいかがでしょうか。